アゴラスとデゴラス

sisbla2005-11-14


昨日、殿下と一緒にクリスマスツリーを飾りつけてる時に電話帳交換の人がやって来たんですが、「はーい」と言ってドアを開けたら「あ、おウチの人、誰もおらん?」とかって、なんか、どうやらコドモと間違われてしまったようです、おで。

いや、おで30ですよ?いくら若く間違えられたとしても20代後半が限界じゃないかと思うんですが、まさか、おウチの人がいないと電話帳の所在もわからない年齢に間違われるとは思いませんでした。まあ、おさげにしてたせいかもしれませんが。
しかし、これはちょっと、喜んでいいのか微妙です。いや、嬉しいんですけどね、微妙です。笑


去年までは、我が家のクリスマスツリーと言えば60cmのファイバーツリーだったのですが、もう殿下もすっかり赤ちゃんじゃなくなってしまいましたし、家も若干広くなって以前よりはスペース的にも余裕があるので、今年は少し大きめのクリスマスツリーを買いました。


ネットで買えば安かったのかもしれませんが、そういうモノまでネットで買って代引きで届くのはさすがに味気ない気がするのでせっかくだから殿下に選ばせてあげようと思って一緒に買いに行きました。行きましたが、何て言うか、もう全然意見が合わないのね。

ハッキリ言って殿下、趣味悪いです。笑

おで的にはシンプルかつモダンなテイストが好みなのに殿下のお気に召すものときたら、全て妙にゴテゴテしたデーハーなモノばかりでね、そんなド田舎のオバサンみたいなコーディネートは絶対イヤ!と、トイザラスでゴネる母。

結局、お互い半歩譲り合って折り合いをつけましたが、どこまでもダメなお母さんですねこの人は


はい。話が大きく変わりますが、こう寒くなってくると外で一緒に遊んでくれるお友達が減るので殿下も休みの日を一日中家の中で過ごす事が多くなってきます。

外で遊ばないで家にいると、もう一日中「ビデオつけて〜ビデオつけて〜」ってそればっかり言ってます。普段の日は30分の戦隊モノしか見せてもらえないので休みの日になるとここぞとばかりにDVD鑑賞をせがんできます。
目下、殿下の一番のお気に入りは生意気にも『ロードオブザリング』だったりします。たぶん、戦いの場面がカッコイイと思ってるだけで物語の意味はほとんど理解してないと思いますが。

それでも子供はやっぱりカッコいいモノにすごく敏感ですね。初めて見た時からすっかりレゴラスの虜になってしまって、それ以来休みのたびに「ドードーブラリングつけて〜」ってウルサイです。早朝から3本ブッ通しで上映させられる事もしばしばあります。もう何十回と観てるのに、つけるとついつい一緒になって観てしまうので3本上映した日は一気に日が暮れてて「シマッタ!」ってカンジです。

そうして休みの日にロードオブザリングを要求されるたびに、小さい子供がそんなに長時間テレビばっか見てるのはよくないって事よりも何よりも、「ドードーブラリング」って、来年から小学生になるのにこんな事でいいんだろうか?と不安になります。笑

まあ、そんなワケで今日もロードオブザリングデーってカンジで『王の帰還』を上映させられました。

最初はレゴラス一色だった殿下も何十回と繰り返し見てるうちにだんだんアラゴルンもカッコいいと思いはじめたようで、最近はむしろアラゴルンの事を熱く語ってます。でも、何度教えてもアラゴルンの事を『アゴラス』と呼ぶんですよね。レゴラスの亜種かよ!ってカンジです。
しかし、口で何度言っても覚えられないようなので、紙にひらがなで『あらごるん』と書いて読ませてみたら『アラゴルン』とちゃんと言えるようになりました。どうやら殿下は言葉の発達が悪いと言うより、聞き取りが苦手なのだと思われます。


どうにも、殿下は普段からヒトの話を最後まで聞かずに早とちりの思い込みで行動したりする傾向が多々見られますし、それはそれで不安の種であります。

小学校で先生の話を最後まで聞かずに途中で「あーわかったわかった!」とかって一人だけ間違った方向に突っ走っている殿下が目に浮かぶようです。

嗚呼。

そんな母の不安をよそに殿下は風呂上りのフルーツに夢中。

生まれて初めて食す赤肉メロンを「カボチャの味がする」とブツブツ言いながら食っております。

完全に、先入観で味を捏造している。

なんて思い込みが激しいんだろうこのお坊ちゃんは 笑


その夜、殿下が寝静まった後でクリスマスツリーの灯りを消しに殿下の部屋に入った母の目に何やら書かれている一枚の紙切れが留まりました。

「なんだこれ?」


『つまっじゃよょざ』が何なのかわからない。わからないし、レゴラスを『デゴラス』と認識していた事に驚きを隠せない母。