ムードとは無縁の人生

とある男子に定食屋に呼び出され告白された。

麦飯にトロロをぶっかけたようなモノを流し込みながらそれを聞いてたおでは麦飯が喉元を通り過ぎるのを待って「気持ちは嬉しいけど付き合えない」と言おうと思ったのだがそれを言う前に相手から「でも付き合いたいとかいう気は全然ない」と先手をかまされ「ハァ、ソウデスカ・・・・」とうなだれ気味に麦飯を見つめる。

これではまるでおでがフラれたかのようだ。

まるで自分が呼び出して告白し玉砕したかのような気まずさで帰ろうとするおで。外はおあつらえ向きに雨など降りだしていて「大丈夫?帰れる?」などと声をかけてくる男子に「大丈夫、自転車で電車に乗って帰るから。」ってどんだけ狼狽してんだよ、と。

すべて、夢ですが。