健康的なハムへの第一歩

一体、いつになったら3月の項に移れるのか、1週間に1日書くのが限界の今日この頃。1日と言っても実質的には1〜2時間だ。それだけの時間で1週間分書くのはさすがのハム田でも無理である。

そこで不肖ハム田、ハム日記は1週間分を1日にまとめようと、心に決めた。
どうせ、将来的には書く事も少なくなってくるし。

さて、その後もこれまで虐げられてきたウップンをカラダが大きくなった途端に晴らしているかのようにたびたびたけしがあさこを追い回して攻撃するのでハラハラしていたハラ田、いや、ハム田ですが、昨日どうにか休日を利用して最初からあったケージを分解して大掃除し、ついでに2つのケージを繋いでいたパイプを撤去して、たけしとあさこを別居させたのである。

ほんとに、たけしがメスで既に妊娠しているんじゃないかと、再三疑わずにはいられなかったハム田も落ち着きを取り戻し、再びハム田家に平穏が訪れたのだ。

 
   別居後のあさこ        別居後のたけし

しかしだ、諸君。ケージを分離した事で、主にたけしに驚くべき変化が現れ始めたのである。

まず一つ目、これは取るに足らない事だが、たけし、重点的に臭い。
たけしは昨日分解して洗った方のケージに入っているハズなのに、何度嗅ぎ比べてもたけしの入ってるケージの方が明らかに臭いのだ。あさこの入っているケージは洗ってないにも関わらずほとんど無臭だ。
おそらく、分離するまでケージが放っていたニオイの元はたけし。ハム田が勝手にハムスター臭だと思い込んでいたニオイは、ハムスター臭ではなくたけし臭だったのだ。

思わずファブリーズを握り締めるハム田。いかんいかん、たけしはぬいぐるみじゃないのだ。ハムスターは湿気に弱いのだ。ファブリーズしたら死んでしまうかもしれないのだ。と引き金を引こうとする指をどうにか止めた。しかし臭い。

いやいや、たけしの名誉のためにも弁解しておこう。

これは、人間で言うトコロの『オトコ臭い』ってヤツなのかもしれない。フェロモンというヤツだ。おフェロだ。よくラグビー部の部室とかでムンムンしてるアレだ。

まあ、どっちにしろ要は臭いのだが。

そして、二つ目、これは喜ばしい変化である。ケージを分離した直後から、たけしの巣箱からの露出が増えた。回し車も回している。回しているがあさこのそれと違ってあまり軽快でないのはやはりたけしのデブたる所以か。スピードも遅いし、たけしが動くたびにボテッボテッと重たい音がする。もういい、もういいよ、たけちゃん
ちなみに、ハム田家の殿下は何故かこの回し車を『グル滑車』と呼んでいる。ハム田、殿下が『滑車』という単語を知っていた事に驚きだ。じゃあ差し詰めグルは滑車に乗っているたけしを差しているのか、尊師なのか。微妙な太り具合、アホっぽい顔立ち、洗ってない髪の毛みたいな毛艶。あながち否定はできない。ハム田、尊師は飼いたくない。

しかし、この回し車がなかなかクセモノである。まあ、たけしはそれほど回し車を回す事はないが、あさこはとにかく回し車が大好きで、日を追うごとに回すスピードも速く、かつ豪快でしかも長時間になっている。昨夜はあさこが回し車を回す音でハム田は何度も目を覚ました。
回し車は音の静かな安定性の高いモノを、とハムスターを飼うコツにも書いてある。書いてあるがどれが安定性が高いのか見た目じゃ全然わからないし、ケージとの大きさの兼ね合いもある。一体ハムスターにいくらい注ぎ込めばいいのか

まあいい。次いってみよう。

三つ目は、かなり大きな進歩である。たけしがケージの外に出るようになった。なったんだよ岬くん!
どうやら、たけしは臆病であると同時に、運動神経が悪く、あまつさえ根性ナシなのだ。これが、たけしがケージの外に出たがらない理由だったのだ。
ケージの出口は丁度たけしが立った状態で胸の辺りの高さにあるのだが、たけしはなかなかこの高さを乗り越えられないのである。なんとかよじ登ろうと上半身は必死だが下半身がまるでついて来ずに入り口のところでしばらく宙吊りになってもがく。なにしろ、今のたけしはハムスターではなくデブスターなのだ。そしてすぐに諦めてスゴスゴと巣箱に戻ろうとするのだ。その後姿はまるで中年のオッサンのようである。

たけし『あーあ、この昭和と平成を隔てる壁の高さときたら・・・』

しかし、ハム田が補助してやるとどうにかケージの外に出てくる。ボテッと転がり落ちるように。

まあ、相変わらずへっぴり腰だが、それでもたけしにとっては大きな一歩だ。


どうしようもないバカではあるが、少しずつかわいくなりつつあるたけしであった。