また騙されちゃいました。

FINAL FANTASY XIIをプレイしました。

たぶんもうFFの新作を買う事はないだろうと思ってたんですがね


そもそも、FFシリーズが一部のRPG好きから見放されはじめたのはFFの象徴とも言えるクリスタルを無くした頃からだったように思います。
おで的には?はまだそれまでのFFらしい世界観が完全になくなってはいなかったしプレイヤーを束縛するイベントの豊富さが多少面倒くさいと感じはしたものの全然OKな範囲でしたが、それでもFF通の間では賛否両論醸し出されてたように思います。
どちらにせよ、後にFF離れしたRPG好きにとって?〜?あたりがその布石になった事は否めないかと。

おではクリスタルに対するこだわりとかは別にないんだけど、?以降相次ぐ斬新すぎるシステムの導入によるプレイのしづらさ・ストーリー性を重視しすぎて奪われまくる自由度・毎度コロコロ変わる世界観、たしかにFC時代からFFがDQを凌ぐ勢いで台頭してきたのは革新的に次々と新しいシステムを取り入れ改善に改善を重ねてきた結果だとは思うんだけど、それまでFFシリーズに感じていたおもしろさや楽しみをいつしか全く感じなくなって、いや、むしろその斬新さを苦痛に感じる事すらしばしばだけれども折角買ったんだからもったいねーや、と半ば仕方なしにプレイして結局中盤くらいで完全にイヤになってやめてしまう。と、?からそんなような状態に陥り、それでも一応何か一縷の望みでも抱いてか?までは買いましたがね。グラフィックが超美麗、という以外大体ガッカリでした 笑

?まではDQと並んで毎度当たり外れのないソフトだったFFが、?からは漏れなく買わなきゃヨカタヨソフト街道を驀進しはじめたワケです。

グラフィックの美しさやスケールのデカさに「おおーっ」ってなるのもせいぜい最初の1〜2回で、やがてはすっかり慣れてそれが当たり前になっちゃって最早グラフィックが美麗だというエサだけでプレイしたいとは思わなくなり、ついにXIは発売情報のチェックすらしませんでした。
まあ、オンラインだという事くらいは小耳に挟んでましたが、後で「限られた一部の人しか楽しめない期待裏切りまくりの逸品」とかいうレビューを見て、ああやっぱりまだ驀進してるのか、と。買わなくてヨカッタよ、と。そんなふうに思いましたはい。

で、当然次も買わないだろうと思ってたんですがね、無論買わないつもりでしたがね、今作はFFから消えて久しいクリスタルが復活という事で、『FF、初心に還る』みたいなそんなターニングポイント的な一作になるんだろうかと、今一度あのハングリーだった時代の息吹を感じられるのだろうかと、そんな期待がムクムクと湧き上がってきまして、買っちゃいました。また、やっちゃいました。

で、プレイしてみた感想はと言うと、FFと言ったらやっぱりまずはオープニングから「おおーっ」ってなるようなグラフィックなワケですよね、確かに相変わらずグラフィックは美麗ですがこれは今までのFFの域を出てはいないと思いました、正直。ただ、人間っぽい生き物の描写が物凄くリアルな質感で描かれているのにはちょっと驚きました。でも、確かに質感はリアルなんだけど表情とかが不自然、なんでしょうか、よくわかりませんが、リアルな質感にそぐわない機械的な印象で妙にアンバランスに感じます。

そして、長いオープニングムービーが終わりやっとこさオープニングイベントで自分キャラを動かせる時がやってきたと思いきやそのイベントが全体的に操作やシステムのレクチャーであります。

将軍「移動は左スティックだ。少し傾けるとゆっくり移動し大きく傾けると走る事ができる。じゃあ、俺のトコロまで来てみてくれ」

力士「将軍殿!おいどんのスチックは真ん中に一本しかないのでごわす!しかも、ほんのり埋没してるのでごわす。」

まあ、そんなカンジです。

そんなカンジでレクチャーを受けつつ進んでいくと初めての戦闘です。かつてRPGで栄華を極めたエンカウントなどという前時代の遺物は最早この世界には存在しません。目の前に現れた敵をターゲッティングして間合いを詰めればあとはオート攻撃です。ハイテクですね。1回くらいは敵を斬り付けたでしょうか、味方の兵士が群がって団子になっているのでどれが敵かもよくわかりませんし敵に近付こうとウロウロしてたら何なのかわからないうちに初めての戦闘は終了してしまいました。

何か、この感じ、まるでMMO-RPGじゃね?

右上に表示されてるミニマップが更にMMO-RPGっぽさを倍増させております。というか全体的にネットに繋がってないMMO-RPGです。オンラインでない時点でMMOとは言えませんがこれはMMO-RPGだと言う表現がピッタリです。
世界観がまさにMMO-RPGです。

この時点で既にガックリきてますが、まあ、まだ小一時間もプレイしてないワケですし、もっと長い目で経過を見守ろうって事でプレイを進めていきます。イベントに束縛されながらも街を歩き回ったりフィールドに出たりして視野が広がるごとに「ひとりぼっちのMMO-RPG」というキャッチコピーがショウジョウバエみたいにまとわりついて離れなくなってきました。

そして、この世界では敵を倒してもギルを貰えないという事実を知り愕然となります。

おで的DQにないFFの魅力3大要素の1つ『割と金に困らない』がいきなり没シュートです。残り2つは『底なしのアイテム袋』と『街とダンジョン以外ならどこでもセーブ可』なんですがどうやらセーブも×っぽいですし、1問目でスーパーひとし君を失ってしまったような、そんな気持ちです。ガッカリにもほどがあります。

金の切れ目が縁の切れ目、と昔の人も言ってます。ここでまたヤル気が半減してしまったような次第です。

もうちょっとキャラを鍛えてライセンスとかもバリバリ取得してぇな、って気持ちも半分くらいはあるんですが、戦闘をこなしても思うように貯まらないSP、80%が死角の3Dマップ、敵に囲まれた時の焦燥感。全てがストレスのタネでしかありません。笑


買わなきゃヨカッタ・再


その可能性もある程度想定はしていましたが、事前にゲーム誌でも読んどきゃよかったんでしょうけどね。またヤラれちゃいました、と。そんな気持ちです。
ってこんなレビューでアソシエイトのリンク張って誰が買うのかよと。アホかキミはと。そう思います。


おでのような旧世代のRPG好きにとっては最早FFは『RPG以外の何か』であるような気がします。まあ、RPGには違いないですがRPGにもA-RPGとかS-RPGとか小分類があるじゃないですか、そんなカンジで既にFF-RPGとして独立したポジションを確立してるように思います。毎度アクションゲームやレースゲーム的な要素が盛り込まれてたりして、幅広い層の獲得を狙っての事かとは思いますが、アクションがやりたければね、アクションゲームを買うんです。笑

やっぱりもうFFの最新作は買わないだろうと思います。でも、I〜?までのリメイクなら話は別です。笑

別に懐古主義ってワケじゃないですけどね。だって、ドラクエ幻想水滸伝の最新作は今でも楽しみだし。

そんなこんなでFFにはすっかりヤラれてしまいましたが、その3週間前に買った幻想水滸伝5は、かなりヨカッタですね。毎回主人公の悲惨過ぎる境遇が涙と感動を誘う幻水シリーズですが今回のは?の感動を超えたんじゃないかなと思います。アホかと思いますが途中で3回ぐらい涙ぐんじゃいました。いいトシしてゲームで涙ぐんじゃいました。笑
まあ、まだクリアまであともうちょっとありますが、これは是非2周目いっときたいですね。さすがに2周目は涙ぐまないと思うけど。笑