シスブラぶらり一人旅(6)

お城はいつの時代も女の子の憧れであります。
次に向かう先がお城という事で、シスブラの胸も俄かに高鳴ります。

カシュオーン城の王子はシスブラ達にリングを託したスコットなのでもうこの世にはおりません。この世にいてもどうせヒルダの恋人ですし。まあ、玉の輿はムリでも何か目ぼしいお宝があるのではなかろうかなにせお城だし、お城なワケだし。と、シスブラも期待に胸を膨らませております。

ちなみにその胸の膨らみは、目覚しく進化した大胸筋かと思われます。そのくらい、シスブラは逞しく育ちました。

さあ、いよいよ問題の城に突入です。

シスブラのステータス(カシュオーン城突入前)

HP:421 MP:34 剣の熟練度:9 盾の熟練度:9
命中率:9-70% 回避率:8-99% 魔防:3-28%
力:20 体力:18 精神:11 速さ:30 知性:18 魔力:8

1階ホールの奥に進み女神のベルを使って扉を開きます。ところが既に先客がいました。扉の先にある階段を登りきったトコロで男が一人道を塞ぐようにシスブラ御一行を待ち構えておりました。先客の正体はもう一人の王子様@ゴードンです。兄スコットを見捨てて逃げた事を悔やんでただウジウジしていた後ろ向きな王子が、こんな場所まで一人でやって来たところを見ると彼は生まれ変わったのかもしれません、NEWゴードンなのかもしれません。と思いましたが「今やこの城の中に入れるのは自分だけだと思ってここまで来たが中は魔物の巣だし、かと言って手ぶらでは帰れないし、ここで途方に暮れていた」と相変わらずのネガティぶりです。

シスブラの日記 12月某日

カシュオーン城に来た。お城だっていうから楽しみにしてたのに、想像してたのと全然違ってた。
なんちゅーか、陰気な城だ。

中に入ると王子様がいた。情けない方の王子だった。前にアルテアで「ヒルダに拒絶されるのが怖くて戦いにも参加できずにウジウジしている、こんな私を笑ってやってくれ」と言われたので指を差して笑ってやった方の王子だった。

この城と、この王子に白馬がついてお値段なんと1万ギル、さらに、今なら陰気な執事までついてお値段1万ギルの大ご奉仕!とか言われたとしてもあんまり欲しくない。

どうやら貧乏クジを引いたっぽい。


案の定、ここでゴードンはシスブラに自分も仲間に加えて欲しいと申し出ます。何の役にも立たないが連れて行ってほしい、と言うゴードンにシスブラは「貴様は城の内部に精通しているのか?」と尋ねます。もしも彼が城の内部に詳しければ生かしておいて道案内でもさせる気だったのでしょうか。ところがゴードンは「この城には秘密が多く実は私もよくは知らない」と。自分の家がどうなってるのかすら知らないで今までよく生きてこれたモンだな、と思います。とんだ役立たずです。

という具合に、やっぱりゴードンには最初の戦闘で死んでもらいます。
ありもしない勇気を振り絞ったばっかりにとんだ災難に見舞われてしまったゴードンですが、きっと、どうせこんな事になるならあともうちょっと勇気を振り絞って魔物の巣に単身突っ込んでた方が生還する確率が高かったかもしれない魔物より断然この女の方が怖い、と本気で後悔したに違いありません。おしっこチビったに違いありません。

ゴードンを始末したらさっさと階上を目指します。ゴードンが言ったような秘密らしきモノは実際には何もないので道案内なんか全然必要ありません。お宝を回収しつつ一気に3階まで駆け上がります。ここはアンテッド系の敵が多く出るので仲間の屍骸と間違えて敵を持ち帰ったりしないか心配です。
3階で『黄金の盾』を入手し早速これを装備します。純金かメッキかはわかりませんが毒を防いでくれる優れものです。しかし、ここの目ぼしいお宝はそれだけです。「チッ、シケた城だな・・・」とボヤきながら更に階上を目指します。

1〜2階の敵は楽勝でしたが、3階あたりからは前回のボス@アダマンタイマイがザコとして出現したり、少し注意が必要になってきます。
まあ、アダマンタイマイは堅くて倒すのに時間が掛かるというだけでこちらが全滅の危険に晒されるような事はありませんが、恐ろしいのはオーガメイジです。
HPをあげるためにもブリザド5は浴びておきたいところですが、結構威力が高いので慎重にやらないと全滅してしまう恐れがあります。スリプル4で眠らされてその後ブリザド5で死ぬまでいたぶられる、なんて事も起こり得るのです。オーガメイジが出現したら面倒がらずに1体1体古代の剣で呪いにしておきます。そうすると魔法の威力も半減するのでスリプルもブリザドもブリンクもブラインもそれほど怖くありません。でも、油断は禁物ですが。


取り合えずそれさえ気をつけていれば大丈夫、と思ってましたが4階に到達した時に恐れていた事がピンポイントで起こりました。オーガメイジ×2のパーティから先制攻撃を受けていきなりスリプル4で眠らされました。少々寒くても目覚めないほどに爆睡し、案の定ナス術もなく死にました。これで2度目の全滅、でしょうか。最悪です。ホント、運が悪いとしか言いようがありません。

ステータスでは運のパラメーターを確認できないですが、きっと設定はあるに違いありません。このシスブラは運が良くないのか後で確かめてみたいと思います。

運悪く1回全滅したものの、リセット後は順調にボスのところまで辿り着きました。ボス@レッドソウルと対決です。やっぱり古代の剣で呪いにします。が、コイツは信じられないくらいに弱いです。ボーゲンよりも弱いです。『ファイア8』を食らってもダメージ20どまりです。オーガメイジの方がずっと脅威です。という具合に難なくレッドソウルをブチのめし『エギルのたいまつ』を入手したらデジョンで1階まで戻ってたいまつに太陽の炎を灯します。これで、このダンジョンはクリアです。

そう言えば、ヒルダが帰りはシドを迎えによこすとか言ってたような気がします。とか思いながら外に出ると上手い具合に飛んできたシドの飛空船が大戦艦の追跡に遭っている様子を目撃します。バイキンマンのバイキンUFOみたいな触手がシド号を掴もうと必死です。どうなったのか肝心なトコロは見えませんが「だから何だ?」と言わんばかりにシスブラはカシュオーン城から南下しチョコボの森に向かいます。この際なのでチョコボの旅を満喫するつもりです。どっちにしてもこの後大戦艦に乗り込まなきゃならないワケですし、焦ってもムダに消耗するだけです。

そのままカシュオーン城から南下して大戦艦が停泊している補給基地を素通りし、一旦アルテアに戻ります。別に用はないですが、気になるあのジジイのコメントを聞くためだけに戻ります。ジジイのコメントを聞いたらここで体力を回復しアイテムも補充します。次なる目的地は大戦艦の補給基地ですが、アルテアを出たシスブラが向かった先は何故かフィンの町です。

というトコロで、プレイ時間約40分で4日目のプレイは終了です。