早起きは一体何円くらい得なのか

風邪をひいてしまいました。超しんどいです。

おでは今まで完全な夜型人間で毎朝起きるのが辛くて、朝は飯を食う気も起こらない、という体質でした。
朝が苦手なものだから、朝の用事を極力少なくするために「朝やるべき事は夜のうちに済ませておこう」と何もかにもを夜やってしまうので更に寝るのが遅くなる、という悪循環が起こってたワケですが、脳の課題を出された日に色々と考えた結果少し生活を変えてみることにしました。

妙齢の学生であるおでとしては、若年の学生諸君と比べ社会経験を活かし理屈で理解できる事や今更学ばなくてもいい事が多い半面、「丸暗記」を余儀なくされる分野では彼らの数倍は家で予習復習が必要になるのです。否が応にも i_i

ところが、学校が終わって家に帰り家事に育児にとバタついて、やっと子供が寝静まる頃には勉強道具一式を机の上で広げたはいいが疲れと眠気で何も頭に入らないような状態です。
これまでもそんな状態でパソコンの前に座りCGを描いたりFLASHをこさえたりwebサイト構築したり色んなコンプーター言語を独学で学んだりしてきたワケですから、この状態でもできない事はないと思います。思いますが、そういう事を毎日繰り返してるうちに寝不足と疲れが極限に達して朝目覚ましの音が全く聞こえないほど熟睡、という事がしばしば起こり得ました。
それでも前の仕事は家と会社が目と鼻の先だったので大抵の場合何とかなりましたし、何ともならないほどに寝過ごしたとしても割とゆるい仕事だったので2〜3ヶ月に1回くらい遅刻したところで給料を減らされるでもなく「遅れて申し訳ありません」と謝罪するだけで済んでたワケです。それでも、遅刻すると自分がすごいダメ人間みたいな気分になってくるので仕事に支障はないからまあいいや、という気には到底なれません。で、どうにか朝スッキリ目覚められる方法はないかと試行錯誤を繰り返したりしていたような次第です。

しかし、結論から言うと寝不足状態で朝スッキリ目覚める方法は、ないw

そんなモノあるわけねえのです。体質的に、熟睡さえすればたとえ1時間しか寝てなくてもスッキリ起きられるという人はいると思います。しかし、誰もが望んでそんな体質になれるワケではありません。

一日は万人共通で24時間しかないワケですから、忙しい日常を送っている人ほど早く寝ると時間を損してるような気がしてついついダラダラと夜更かししてしまうモノだと思います。しかし、実際には夜更かしはお得どころか百害あって一利もないと言えます。

それと言うのも、成長ホルモンが多く分泌されるのは運動後と睡眠中、かつ1日のうちもっともホルモン分泌が活発になるのは22時〜2時の間と言われています。
例えば、スキンケアの専門家に言わせればこの時間帯は「お肌が生まれ変わる時間帯」であったり髪にもよいと言われたり、逆にこの時間に眠らず起きている事が肥満の一因とも考えられています。それは成長ホルモンが脂肪を燃やし筋肉を作るのに大きな役割を果たしているためです。寝る時間が減れば減るほど成長ホルモンの分泌量は少なくなり、成長ホルモンが減れば代謝も衰える、代謝が少ないと「太る」「たるむ」「体調不良」といった現象を起こしやすいのです。
つまり、少なくとも22時〜2時の間はぐっすり眠っている事が健康維持という観点から最も理想的なワケです。諸事情で睡眠に当てるが少ないのであればなおの事、睡眠時間をこの時間帯に合わせる事が必要かと思われます。

全く、「寝る子育つ」とは、昔の人はウマい事を言ったモノですね。このようなホルモン分泌のメカニズムが医学的に解明され始めたのはごく近年のことなのに、文明や科学が発達してなくても人間は本能に従い五感を研ぎ澄ます事でどうすれば体のためにベストなのかがちゃんとわかるようにできているんでしょうね。非常に感慨深いモノがあります。

やや、話が逸れましたが本題に入りたいと思います。そこで、おでとしては夜は可能な限り早く寝て朝早く、と言うか深夜とも言える時間帯に起床してゴゾゴゾしようじゃないか、と思ったワケです。
ですが、これまでそんな時間帯に起床を試みた事はないワケで、洗濯も弁当の用意も予習復習も何もかもほったらかしで早く寝たにも関わらず狙った時間に起床できなかった時の事を考えるとホソロシイので、まずは休日を利用してこの計画を試験的に実行してみる事にしました。それが先週の土曜日です。

そんなワケで金曜の夜は夜22時に寝るつもりでしたが、家事諸々でどうしても22時は無理でした。結局22時半頃に布団に入ります。
それまでのおでにとっては有り得ない消灯時刻です。そのせいか布団に入ってもちっとも眠くありませんし、家事や宿題の事が気になってなかなか寝付けず、たぶん本格的に入眠したのは23時半頃ではないかと思います。取り合えずアラームを4時半と5時と6時にセットしておいたのですが、アラームの音で目覚めたのは6時でした。4時半と5時のは全く聞こえてもいませんw

どうやら最初から4時半は冒険し過ぎた感があります。そこで、翌日は5時と6時にアラームをセットしました。
しかし、この日もベッドインしたのは22時半。おでの場合22時就寝はどうしても無理があるようです。なので、気休めですが寝る前に「おでは5時に起きる、おでは5時に起きる・・・・・」と自分に暗示をかけてからレッツ睡眠です。その暗示が功を奏したのかどうかはわかりませんが、日曜の朝は5時のアラームでしっかりと目が覚めました。
起き抜けこそ眠たかったですが、30分もすれば頭がだいぶハッキリしてきて、子供が寝静まっている時間を有効に利用する事ができました。おかげで脳の宿題はほぼ仕上がりました。

これはいいぞ!

ってな具合に気をよくしたおでは、翌日月曜は4時半起床にチャレンジします。

しますが、見事に失敗です。一応4時半のアラームで目が覚めたものの、体が全く起き上がってくれませんw

やっぱ4時半は無理なのかよ・・・と途方に暮れつつお布団の中でモゾモゾして5時に起床。洗濯しながら弁当をこさえ、ついでに朝飯の用意をして時計を見ると6時前です。あと1時間ぐらいは自由に使えます。

いいぞ、いいぞ早起き!

段々と、早起きが楽しいもののように思えてきました。心は完全に夜型のおでよサヨウナラです。


ここで、夜型のおでと昼型のおでの生活リズムを比較してみましょう。

http://osoreiri.net/img/time01.GIF

大体こんなカンジです。ピンク色の「自由時間」としてる部分は「まとまって取れる自由時間」という解釈です。家事の合間合間にも5分10分くらい手の空く時間があるにはありますが、そういう時間はメールチェックしたりチョコチョコっとネットしたりという時間に当てて、まとまった時間は長時間の集中力を要するような作業に当てます。

しかし、こうして見ると、時間割の比率自体はあんまり変わってません。得してると言えば成長ホルモンを多めに分泌してる事と寝過ごすという危険性を100%排除できる事ぐらいです。しかもよく見ると貴重な2時間の自由時間が朝と夜に分散されるカタチになってます。2時間ぶっ通しの休み時間と午前午後1時間ずつの休み時間だとどっちがお得なんでしょうか。本当に得してるんでしょうか。よくわかりません。



しかし、翌日も早起きです。この日は、丁度不燃ゴミの収集日だったので洗濯しながら弁当こさえた後、6時になるのを待って台車をゴロゴロと押してゴミステーションまで2往復します。貴重な自由時間を15分〜20分ロスします。しかし、月に一度の事なのでこれは仕方ありません。ところが、ここでとんでもないアクシデントが起こります。
なんと、ゴミステーションから戻ってきたら、あと50分くらいは熟睡してるハズの殿下が既に起床され玄関の前に立っていらっしゃるではないですか!驚きましたよ。
なにしろ殿下はいまだまともにお留守番ができません。どうしても仕方ない時は家で大人しく待っているには待っているんですが、5分ないし10分おきにおでの携帯に電話してきます。そんなコですから、たぶん、おでが家を出た気配に鋭く反応し目覚めてしまったのではないかと思われます。息子の早起きを褒めてあげるべき局面ですが内心、もっと寝ててくれていいのに、と釈然としない思いが込み上げますw

そんなワケでこの日は残りの自由時間を勉強にあてる事は叶いませんでした。

そして、この日から何かが狂い始めました。

翌日も5時に目覚めますが起きた瞬間から何となくノドが痛いです。でも、花粉症が重度になるとそういう日もあるので特に気にする事もなくいつも通り弁当をこさえ洗濯を、今しも干そうとしていたトコロでまたしても殿下のご起床です。時刻は6時前。有り得ません。
必ずしもそうとは言い切れませんが大抵の場合、女児は母親が忙しそうだったり大変そうだったりすると邪魔をしないようにしたりむしろ協力しようとしたりしてくれる事が多いですが、男児の場合は全く逆で、母親が忙しそうだと母親の気を自分の方に向けようとやたらと纏わり付いたり要求したりバカ騒ぎをしたりする傾向があります。我が家の殿下も例に漏れずそのタイプです。彼が起きて動いている限り、勉強などは普通に無理です。

まあ、そんなふうに「お母さん、お母さん」言ってくれるのも今のうちだけなのでね、我慢しないといけませんが、さすがに「明日はもうちょっとゆっくり寝ないか?」と。

しかし、その翌日も殿下は有り得ない早朝にお目覚めになりましたw
おではと言うと、花粉症かと思っていたノドの痛みがどうやら風邪によるモノだとわかり就寝前に飲んだ感冒薬の効果で起床後も半分眠ったような状態で弁当を作る事もままなりませんでした。

そして、本日。風邪はだいぶマシになりました。弁当も作りました。洗濯もしました。しましたが、殿下も起きてまいりました。
どうやら完全に、おでが起きると殿下も起きる、というセオリーが確立されてしまったようです。


従って、夜型のおでと昼型のおでの生活リズムの比較表はこのようになってます。


http://osoreiri.net/img/time02.GIF


家事や育児から解放されまとまって取れる自由時間は1時間に減ってしまいました。


これは一体どういう事なのか、とw

確かに、健康的なリズムで生活できる、遅刻の心配がない、などの点に於いては得してると思えない事もないですが、自由な時間が減ってしまっては元も子もない感があります。行って来いでチャラです。
何て言うか、休みの日にいつもより早く起きると休みの一日が長くなったような気がして三文くらいは得した気分になれるかもしれませんが、仕事を持って一家の家事を担う主婦にとっては平日のちょっとくらいの早起きは損も得もない。と、そう思います。

結論としては、早起きは言わば一長一短で1銭の得にもなりません。むしろ経済効果で言えば夜間の電気代の方が安いので朝電気を余分に使って電気代で損が出る勘定です。

しかしそれでも、朝早く起きるのは何故かいい事のような気がするので、来週はもっと起きる時間を早くして最終的には3時起床というレベルまで到達したい所存です。そのくらい早く起きれば、電気代で損も出ないし日々雑事に追われる主婦でも500円くらいは得した気分になれるかもしれません