パジャマを脱がすものの正体

最近、朝目が覚めると就寝時に着ていたガウンが脱げている、という事がよくあります。

しかも、脱げたガウンはあたかもシーツの如くきれいに布団の中央に広げられ、その上に自分が寝ているカタチです。どうやら、仰臥したまま腕だけを袖から抜いたものと思われます。随分器用だな、おで。などと思っていたのですが、脱げているのはガウンのみにあらずある時は逆トップレス状態になっている事もしばしばで、もしかして誰かおでに夜這いでもかけているのではないか、寝てる間にレイプでもされているのではないか、などという考えがよぎったりします。

まあ、戸締りは万全なのでそんな事はないとは思いますし、万が一誰かの侵入を許したとしてもそれに気付かず朝まで眠り続けるなんて事があるわけない。


いや、あるかもしれんw

この世に絶対などない。ないがしかし、どうせ苦労して忍び込むならもっと若いかわいいお姉ちゃんがいる家にするのが物の道理というものです。
どちらにしても女所帯というのはそれだけで無用心みたいなものなので、少しでも妙な事があるとやたらと不安を煽られたりするものです。そういうのを世間では被害妄想と呼んだりするんですがね。

しかし、ズボンやパンツは無意識でもまあ簡単に脱げそうですが、ガウンをきれいに広げて脱ぐのは無意識では難しいと思います。
どてらのようなものならともかく薄手のガウンの袖から腕をすっぽり抜くためにはもう片方の手で袖口を押さえなければならないと思われ、脱ぐ際にそういった体動があれば必然的に脱いだものの形は崩れるのでお弁当の包みを広げたようにきれいには脱げないはずです、理論上。て言うか明らかに目が覚めてるだろソレ、という気がします。

従って、やっぱ第三者の手が加わってるんじゃねえか、などという疑念を拭いきれなかったような次第です。

ところが、数日前。夜中にうっすら目を覚ました時、ガウンの袖から器用に腕を抜いてる自分がいました。夢現に「やっぱ自分で脱いでるよ。器用だな、おで」などと思いながら一瞬後にはまた爆睡してました。犯人はおででした。

そう言えば、以前はタンクトップや冬用の寝巻きなども朝になったら脱げていて、時には片腕と頭部の途中まで脱いだところで力尽きたのか朝目覚めたら額のあたりに寝巻きが引っ掛かってたという事もありました。その状態で朝までノンストップで寝れる自分になんだか感心してしまいますが、その時も確か同じような疑問に苛まれある晩まさに寝巻きを脱いでいる最中にうっすら目覚め「ちょww、おでwww」とか思ったような気がします。

というワケで、朝になったら着衣が脱げている謎は解明されました。されましたが、いまだ一つ大きな疑問が残ります。

暑くはない、むしろ明け方には確実に肌寒いにも関わらず何故着てるものを脱ごうとするのか、という疑問です。自分が何を考えているのか、さっぱりわかりません。
1年を通してコンスタントに脱いでるのかと言えばそういうワケでもなく、数ヶ月スパンでそういう現象が頻繁に起こる時もあればぴたりと止まってしまう時もあり、起こる時期もランダムです。
もっと不思議なのは、殿下にも全く同じ兆候が見られることです。

遺伝かよ、おい。と

遺伝子レベルで寝ながら服を脱いでるのかよ、と。


神は何故おでをこのように作りたもうたのでしょうか。これでは修学旅行に行く事すらままなりません。