おでをその気にさせる言葉

そろそろ旬のトウモロコシともお別れの季節が迫っておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。トウモロコシと言えばおで、おでと言えばトウモロコシ。というワケでコンニチワ、トウモロコシです。いえ、おでです。

この季節になると美味いトウモロコシを追い求めあらゆる地域のスーパーに出没しております。

昨年はバイオ燃料だか何だかの影響でトウモロコシの絶対数が少なく、市場に出ても非常に高値で「食う物減らして燃料作るなんてアホじゃねーのか、燃料で腹が膨れるのかよこのバカ共が大局の見えない大バカ共が」とドコに向ければいいのかわからない憤りを感じていたような次第ですが、今年はまあ、そこそこトウモロコシにありつけた感があります。

しかし西日本ではトウモロコシが出回るのも残すところあと1〜2週間といったトコロです。
普段はドコのトウモロコシが美味いか網羅し、おで的もろこしデータベースに未登録のトウモロコシを買う際には目を皿のようにして吟味し美味そうなモノ以外買わないのですが、こうなってくると別れを惜しむかのように目に付いたトウモロコシは取り敢えず買ってしまうのが人情です。

○○町○○農園 朝採れトウモロコシ 1本100円 3本298円

そんなPOPを見せられてこれが買わずにいられようか。否、買っちゃう。理屈抜きで。無論3本。

しかしおでも素人じゃない。野菜の良し悪しはよくわからないがトウモロコシなら幾重もの皮の上からでもその良し悪しが大体わかる。好きこそモノの上手なれ、というヤツだ。いや、ちょっと違うような気がするけれどもとにかく違いはわかる、何故か、理屈抜きに。

従って、売り場にあった全てのトウモロコシを一旦手に取り選りに選ってみたもののそのどれもが謳い文句とは裏腹にどう見てももいでから2日は経過しているトウモロコシのような気がしてしょうがない、というか明らかに最低でも2日は経っていると感じたワケだがだからと言って買うのを止められないのはもろこし好きの哀しい性かと。

家に帰って皮を引っぺがしてみたトコロ、案の定幾日か寝かされていた感が否めないような次第です。

おのれ、謀りおって・・・

と思わずにはいられません。
しかし、よくよく考えてみると『朝採れ』と書かれてはいるがそれが今日の朝だとは誰も言ってない。あたかも今朝採れたと言わんばかりだがそれは消費者の勝手な解釈で、昨日の朝か、あるいは一昨日の朝に採ったものでも朝採れには違いないのだ。

なんだか、かつてグリコマイルドカフェオーレ1000mlに書かれていた『毎朝ドリップ 香りもおいしさもイキイキ!』というアナタが手にしているそのカフェオーレはまさに今朝ドリップしたのですよ的なキャッチフレーズを思い出さずにはいられない。

というような事に軽く20〜30分思いを馳せてしまいました。どっちにしてもそれしかなければそれを買うより他ないのでどうか抽象的な表現で消費者を惑わすのはヤメてほしい。そんなふうに思います。

そして、このエントリを読んだ北海道の人がおでにきっと旬のトウモロコシを送ってくれるに違いない、そんなふうに思います。


などと書き続けて幾星霜、いまだかつて送られてきたためしがないけれどもw