無料暗黒時代

もうしばらくご隠居で頑張ろうかとも思ったのですが、やはりグラフィック系やweb系の作業が圧倒的に不便でいけません。涙目になりつつも結局パソコンを新調しました。

そこで約1日費やして新しいマシンを以前に近い状態にしようと頑張ってました。
と言うものの一通り周辺機器の接続を終えた後は何から手をつけたらいいのかしばし迷います。ソフトのインストールが先か、パフォーマンスを上げるのが先か、と考えるとパフォーマンスを上げてからソフトをインストールしていくのが合理的のようにも思えるがCD-ROMやらMOやらダウンロードキーの控えやらが散乱しまくってるパソコン周りをとにかく早く片付けたいので取り敢えず表示だけクラシックに切り替えてまずはひたすらインストール作業をば繰り返します。
ここ最近は忙しくてDirectorやFlashなんかほとんど使ってないのでインストールしなくてもいいような気もしないでもないですが、なんかもう義務のように気がつけばインストールしてます。
ブラウザも前はIEと火狐とネスケの3つでしたが、IEはなんだかやたらエラーばっかり起こるのでほとほと愛想が尽きてきたし、火狐は使い勝手はいいがちと重い、おまけにネスケはおでに内緒で開発終わってるしw
というワケで、火狐をd労働するついでによりよいブラウザを求めてオペラとサファリとスレイプニルもd労働してみます。途中で面倒臭くならなければきっとルナスケープも入れてたかもしれませんが、ここでとんでもない事に気づきました。

データに関してはバックアップがあるので幸いとか言ってましたが、ブックマークのバックアップが見当たりません。見当たりませんと言うか

在校生全員「してません!」

ブックマークは地道に作業すればある程度はどうにかなりますが検索では辿り着けないサイトも多数あるのが口惜しいし、あと、会員登録のID・パスワードとかFTPの接続設定も登録時のメールがある分に関してはなんとかなったものの、わからなくなってしまったものも多数。まさに「やっちまったな!」である。
しかしまあ、別にデータがなくなったからって死ぬわけじゃないのでよしとする。
壊れてしまったものは元には戻らないけれどももっとよいものを作ることはできる、って誰か言ってたような気もします。人生概ねその通りでした。

さて、そこそこ必要な機能が揃ってくるとやっぱり見た目的なものも気になってきます。Windowsのアイコンってどうしてこんなダサいんでしょうかね、特にXPはウィンドウから何からデザイン全般が最悪としか言いようがないです。別に誰に見せるデスクトップというワケでもないけれども毎日見るものなのでせめてストレスにならない程度にはカスタマイズしておきたいところです。
取り急ぎフリーの素材屋さんでアイコンを探してみますが、やっぱりしっくりくるアイコンはなかなかないです。
あまり納得はいってないのですが、どうにか使いやすくなってきたのでここらで設定をイジくるのはやめて足りないものは追々自分で作るなり何なりしていこうと思います。そんな時間があるのか定かではありませんが。

そんなあれこれで今回久しぶりにフリーの素材屋さんなんかをウロウロする機会に恵まれたわけですが、一昔前に比べて注意書きが厳しいサイトが増えたような気がします。
素材屋の注意書きって言うと大体が「二次加工・再配布禁止」「素材への直リンク禁止」「商用利用はお断り(あるいは有料)」「使ったらリンクして」みたいなものという認識でしたが、タダが当たり前と思わないでください的な注釈が添えられていたり、個人サイトからのバックリンクを拒否してたり、とまるで違法サイトの様相を呈しているような素材屋さんまであることに少々驚きました。地下に潜ると言えばMP3やゲームのROMイメージを扱っているような違法性の高いサイトくらいかと思ってましたが近頃では素材屋まで地下に潜らなければならないほどネットのモラルが低下しているという事でしょうか。まあ、ロボットのクロールまでは拒否してないから検索に検索を重ねれば普通に辿り着けるので地下というほどでもありませんけれども。

何かを作って公開する場合やはりアクセス数や人気が製作者のモチベーションを高めるものだと思いますが、それ以上にマナーの悪さに対するイライラの方が高まってしまうというのはなんとなくわかる気がします。

おでもweb用の素材とかデスクトップ用の素材を作ってた時期がありましたが、基本的には作りたいから作ってるんですよね。それを「じゃあついでに」くらいの気持ちでアップし始めるワケです。だからまあDOMみたいな利用者ばっかりでも別にいいやって最初は思ってるんだけど、やがて、画像に直リンク張られるわ、配布素材じゃない自サイト用のアイコンとかまで無断で使用されるわ、おまけにあたかも自分で作ったかのように振舞うヤツがいるわで段々と当初のような「作りたい」という気持ちが失せてくるなんてトコロは通り越して、おまえらにくれてやる画像などビタ一枚もないわ、という具合に人間の器がモロッコヨーグルの容器以下になってきます。

そんなのはおでだけかもしれませんが。

このブログで公開したMT用のフォトログテンプレートにしても、黙って持って帰るのは別にいいとして、持ち帰ったテンプレートをまったくカスタマイズしない状態(CSSすらそのまま)でTemplate by のURLだけは己のサイトに書き換えるといった使い方をする人が少なからずいるようなのでダウンロード用のリンクを取っ払いました。
そうしたサイトの中には商用っぽいサイトもあったのですが、どうも「教えてgoo」あたりから流れてきたらしく、普通にスキル0な香りはしますが代行業者に頼まずフリー素材で凌ごうというあたりがセコいです。
しかし、そのHP作成代行業者すら最近では他サイトのデザインやフリーのテンプレをまんまパクるなんて事があるようで、おでがブログを購読してるwebデザイナーの方なども以前は自身の公式サイトでハウツーがてら無料のwebサイトテンプレートを公開されていたのですがそれを理由に現在はフリー素材の公開をやめてしまったようです。

おでが試作品のテンプレートを公開したのは別に、スキルもないくせにいっちょ前に自前の鯖スペにブログツールとかインストールして他とはちょっと違うサイトを作ってやろう他力本願で、みたいな人を優しくサポートするためではありません。
多くの場合、最初はみんなゼロからのスタートです。初めてMTを使う場合いくらタグを覚えたところで応用の仕方がなかなかわからなかったりするワケです。でも、何か取っ掛かりがあればそこから徐々に可能性を広げていけるワケですよ、向上心があれば。
これからMTを自分色にカスタマイズしてやろうと思ってる人の取っ掛かりになれば、というくらいのつもりで「できればそのまま使わずカスタマイズしてください」としたのですがね、最悪そのまま使うにしても製作者のクレジットは残しておくだろう普通、とかいう考えが甘かったのかもしれません。よもやクレジット部分のみカスタマイズしようなどという浅ましい人間がいようとは、人のいいおでは思い付きもしませんでした。
というのはウソで、本当はダウンロードする人なんかほとんどいないだろうとか思ってただけですがね、あまり嬉しくない方向で思わぬ結果になったものですw

おでがネットデビューした頃は「誰でも最初は初心者。自分も初心者の時には誰かに何かを教えてもらったりしたはずです。だから向上心のある初心者には手を差し伸べましょう。教えてもらう側もそれを当たり前と思わずネットで受けた恩恵は何らかの形でネットに還元していきましょう。」的な道徳が存在したのですが、今日びそんな概念はもう通用しないのかもしれません。

しかし、無料は飽くまで無料であって無償ではない、というのは今も昔も同じです。てめぇのために無償で何かしてくれる人なんていたとしても親くらいってものです。

何も物質的な代償やお礼や感謝の気持ちを求めてるわけではありませんが、スキルがないならないなりにせめてより便利で使いやすいネット環境を維持するために必要な最低限の心配りや努力をテメエもしろよ、それを以って還元しろよって話です。

今こうしてネットで無料で色んなモノが入手できるのは、これまでそうした良識を守ってきた人々の善意の結果であり、自分一人くらいならというような気持ちで行動する人が増えればネットのそうした均衡はいずれ保たれなくなるんじゃないかと思います。

まあ、なんにしろヒトに作ってもらったりしたものは多少の妥協を余儀なくされる割に使うにも気兼ねがいるしやっぱり自給自足が一番だな、と思います。

おでの場合webサイト用素材とかはオリジナルでないとイヤなタチなのでそっち方面はあまり縁がないですが、DVDのカスタムラベルとかは時々お世話になったりもします。大体は自分で作る事が多いですが小忙しい時などは本職サイトさんからダウンロードさせてもらってます。そんなカンジでたまにしか利用しないものだから、ある日久しぶりに行ってみると突然パスワード制になってたりすることがしばしばあります。違法とまではいかなくても版権の関係で色々と面倒があるのかな、などと思ったりもしましたが、やはりこちらの業界でも[マナーの悪い利用者が増えてくる→やりづらくなる]という流れがあるようで、今のところパスワード制は考えていないと言ってる管理人さんも一応状況次第ではと視野に入れてはいるようです。

ではマナーの悪い利用者とは一体どんなものなのかと言うと、おでが実際目の当たりにしたのはこんなカンジでした。

ブログ形式のとあるカスタムラベルサイトに検索で辿り着いたんですが、そのサイトはどのエントリを見ても「今『○○○(映画のタイトル)』のラベルを製作中ですので、近日中には公開できると思います」みたいな事が書かれていて余談よろしくその映画についてのうんちくが書かれてて終わり、というカンジで更に目を皿のようにして見てみましたが自作のラベルはいっこも見当たりませんでした。
DVDの自作ラベルはおでも俄かでよく作りますがどんなに時間が掛かってもせいぜい半時間くらいで、完成が近日中になるような壮大なスケールの創作物ではない、決して。然るに、おで的にはコイツはラベルなんて作ってねーな絶対、と感じたような次第です。まあ、それはよしとしましょう。検索者がサイトの偽コンセプトに騙されておびき寄せられたところでちょっとムカッとする以外にこれといった実害があるワケでもなしアフィリンクを踏む確率だってごく低い。しかしもっと悪いのは、「自作ラベルは検索するとたくさんみつかります。これは×××というサイトでみつけました」とか言って他人の作った自作ラベルを記事の中で紹介しちゃってたりするあたりです。しかもバックリンクなしのラベル直リンクで。

えー、世の中ではそれをいわゆる『再配布』と言います。そのうえ配布元の画像に直リンクなんて、一体何年前の素人だよまったく、というカンジです。

ただ単に初心者で諸々のルールを知らなかっただけかもしれませんけれどもね、知らなかったんなら仕方ないねーで済んだらUGとかいらないんですよ実際。

こういうネットのマナーやルールを全く解していない人が、普通にブログを作りアフィリエイトに手を出しDVDを違法にコピーしたりしてるという現状は均衡的には非常に危うい状態です。わかったうえでやってるなら人間的にカスですけれども

たしかにそういう人は今も昔もなく存在しましたが、最近頓に数で目立ってきたような気がします。

そう言えば、つい最近にもニコ動にROMでダウソしたポ○モンのプレイ動画をアップしてリンクまで張ってる阿呆がいて炎上、みたいなことがあったような気がします。
そういう救い難い阿呆が簡単にROMを落とせてしまうなんて、いったいネット社会はどうなってしまったんだろう、と思います。