地震がきそうな気がして眠れない

なんてことを安全な西日本にいる身で言うのは不謹慎だとは思うのですが、恐れおののいてます。エア被災と誹られようとやっぱり怖いものは怖い。
被災地の映像はただただショッキング過ぎて、津波が何もかも押し流して行くのを見て、こんなの反則だという思いと自然の力を前にした無力感に襲われ茫然としました。30過ぎてから涙腺ゆるくなったせいか、涙が止まりませんでした。

東北地方太平洋沖地震が起こった時、その時は出先だったので東北でそんな大きな地震が起こったということは知る由もなかったのですが、ちょうど海沿いの道を原付に乗って移動してて大津波警報を聞いてました。聞いてましたっていうか原付で走ってる間は、なんかサイレンみたいの鳴ってて低いオッサンの声でなんかウアウア言ってるしパチンコ屋の宣伝カーでも走ってるんですかねぇ、くらいにしか聞こえなくて、信号待ちで停まった時にヘルメットを脱いではじめてそれが大津波警報だと知りました。
それで大津波警報が出てるってことはわかったんだけれども、それが一体どこの地震によるもので何時頃到達すると予測されるのか、大津波ってどのくらい大なのか、今すぐ目的地を手近な山の上に変更するべきなのか、それとも帰宅するなり何なりして情報を得られる場所に向かう猶予があるのか、全く判断がつかず、しかも自分のいるのが土地勘のない場所だってこともあり、かなり不安を煽られつつも、周りを見ると地域の方々は全く慌てた様子もなく、いつもと変わらぬ午後というカンジだったので「あ、いいんだ、慌てなくても。」と思いそのまま家路につきました。それがまさか、あんな大事になっていようとは、です。
高知で件の大津波警報による避難勧告に従って避難した人の数は、勧告対象のわずか5.9%だったらしいです。自分自身海沿いにいたけど、上記のような有様でしたし。家が海沿いにあってリアルタイムで情報見てれば逃げたかもしれないですけど、まわりの人が慌てて走りだしたりしていなければ大丈夫だなって思ったり、誰も逃げてないのに一人でテンパッて逃げ出したりしたらアホみたいじゃんとか思ってしまう集団心理って本当に危ないんだなって思いました。それもあるけど、出先で移動中だとまるで事態が把握できないというのも問題だなと思いました。
高知県民も南海地震に怯え、日頃から津波津波と言うて備えておるはずなのですが、それでもやっぱり平和ボケしてた感が否めません。


高知でも8世帯30人ぐらいの規模で公営住宅などを確保して被災者を受け入れる体制らしいけど、近いうちに、いつ起きてもおかしくない南海地震津波の被害をモロに食らうであろう高知に避難したい人なんているんだろうか、と思う。
たぶん西日本のしかも大して経済発展してない高知なんぞに来ることを考える人は少ないだろうけど、正直言って本当にオススメできないと思います。