久しぶりに吠える

かれこれ1年ほど前になりますが、某光回線TVを無料で3ヶ月間視聴できる、という電話がかかってきました。接続設定は自分でしなきゃいけないけどチューナーの代金は無料で、3ヶ月の無料期間が終わる前に解約してもいいし、解約しなかったら自動的に契約継続になって月額3800円でチューナーはそのまま使用して視聴できるという話。
おでは海外テレビドラマが好きで結構DVDをレンタルしたりもするので、ケーブルかスカパーを契約しようかな〜でも観る時間あるのか微妙だわ〜とか二の足を踏んでる状態だったので、光回線TVとか視野に入ってなかったんですけれども、3ヶ月無料で試せるなら実際どれくらい観るのか掴むことはできるし、継続するにしても初期費用0で月額3800円なら新聞とるの諦めれば払えない額じゃないなと思って、とりあえずお試ししてみることにしました。
それから3ヶ月の無料期間はあっという間に過ぎ、観る時間あるのかな〜とか言ってたのは本当におでだったのかと思うくらい、たったの3ヶ月ですっかりFOXチャンネルとスーパードラマTVなしでは生きられない身体になってしまいました。結局そのまま契約継続したんですが、たしか月額3800円と言っていたのに請求書見たら4200円引かれていることに「ん?」と思ったり、周りの家電製品の影響を受けて画面が途切れたり乱れたりするのもどうなのかと思ったりしながらも、別に文句を言う気も起こらないくらいにすっかり中毒患者状態です。

そんなこんなで見たい番組のスケジュールに合わせて勉強時間を調整するテレビっ子生活を送っていたのですが、いよいよ実習が目前に迫ってきて、さすがにテレビの時間に生活を合わせることが不可能になりつつあったので、録画用に外付けのHDDまで購入してしまいました。しかし、これで1週間どんなに勉強に追われても見たい番組を見逃すことはないのです。
つらい実習が始まっても、週末の海外テレビドラマ三昧をささやかな楽しみにどうにか乗り切る、そんな日々が5ヶ月くらい続きました。


そんなある日のこと、チューナーの電源を入れると「ファームウェアバージョンアップ」というメッセージが出てて、どうやら新しいファームウェアとやらをダウンロードしてるんだなということはわかりましたが、後で「お知らせ」の説明を読んでみると、「録画した番組が見られないなどのエラーを修正しました。」みたいなことが書いてあって、それまで一度もそんなエラー出たこともなかったんですがね、そのファームウェアバージョンアップとやらをした日の晩ですよ。番組を録画してる最中に突然HDDが認識されなくなりました。
録画リストを表示させると表示はできたもののタイトルをクリックしても「再生できません。電源を入れなおしてナントカカントカ」みたいなことを言いやがります。そこでいったんチューナーの電源を落として再度起動したところ「新しいHDDがみつかりました。フォーマットしてください。」と抜かしたのであります。

「え?いままでの、ぜんぶ、きえちゃうの?」

おでの精神がフォーマットされそうでした。
でも、それをしないとこの先録画ができないんだよね、仕方ないんだよね、と自分に言い聞かせ、過去よりも未来を選択することにしました。フォーマットしました。
失われたデータに思いを馳せつつも、失ったものは取り戻せばいいよね、どうせ同じ番組ばっか繰り返し放送してるんだからという希望を胸に、パンパンになるまで録画予約をするおで。まさか、これがほんの序章に過ぎないなんて思いもしませんでした、この時は。

それからもグリーの続きを楽しみに帰ってきたら最初の5分しか録画されてないとか、朝起きたら夜中実施されるはずの予約が1つも録れていないとか、録画したの観ようと思って録画リストボタン押したら「HDDが接続されていません」とか、思いっきり線は繋がってるのによくもまあいけしゃあしゃあと接続されてないなんて言えたもんだなと、そんなことが延々と繰り返されました。そのたびにHDDを再認識させたり、それでダメならチューナーを再起動させたり、1度でダメなら何度もチャレンジして、ようやくHDDが認識されてもまたいつ認識されなくなって録画が途中で終わるかもしれない恐怖におののき過ごす毎日です。ただでさえ実習中で時間もないので余計苛立ってきます。番組なんてもうほとんど観れてない状態だけど、それでも「きっといつかこのエラーを修正するプログラムが配布されるはず、今エンジニアの人達が頑張ってくれてるはず」と信じて我慢し、かれこれ1ヶ月が過ぎようとしていました。
そんなある休日の昼下がり、いつものごとくHDDが認識されないのでチューナーを再起動したところ、普段見ることのない懐かしい画面が現れました。

「○○TV初期設定」

え?
そして立ち上がったホーム画面にはこんなメッセージが

「接続後、視聴可能になるまで24時間前後かかります。」

は?

もうほんとに「はあ?」です。これにはさすがにブチぎれました。ベータ版より粗悪だなオイ、と。こんなんでよく毎月4200円もとれるな、と。さっそくサポートに陳情です。
上記のような経緯を時系列で箇条書きにし、ベータ版じゃあるまいしこんな状態で毎月4200円払うのはさすがに腹が立つので早く何とかしてほしい、と書き添えました。
忙しくて確認したのは数日後になりましたが、割とすぐにお返事がきてました。「あ、対応速いじゃん」と思ったのも束の間、その内容を見て一旦収まった怒りが瞬く間に再沸騰しました。その内容を要約すると、一旦別の機種のチューナーに交換してエラーが改善されるかどうか試してほしい。まず新しいチューナーを発送するので、それが届いた後で既存のチューナーを送り返してほしい。なお、新しいチューナーのレンタルには月額525円かかるがいいですか、どうですか、返事ください。みたいなことでした。

はい?

いや、そんなのわざわざ別の機種と交換して試すまでもなく明らかにこの機種の問題ってわかんてんだろ、もう。と思うのですが。それをわざわざ月額525円払って改善されるか試すってどういうことなの?そんなのフツーに改善されるに決まってるじゃん。で、改善されたらどうなるんですかね、525円余分にいることになりますけど観れないよりいいと思うのでそのままその機種を使ってくださいってことになるんですかね?現状で4200円払うのも腹立つって言ってるのに、他の機種送るから月525円追加で払ってね、って問題の解決になってなくない?それって誠意のある対応なんでしょうか。
同じ結果に持っていくとしても「既存の機種でお使いいただけるよう善処はしていますが、時間がかかり現在の段階ではこういう対応しかできません」みたいな一言でもあればまだ納得できますが、これでは無料キャンペーンで配った機種なんてもうサポートするつもりはなくてとっとと有料のチューナーをレンタルさせるためにわざと不具合起こしてるんじゃないのか?などという疑念を持ってしまうというものです。
最初3800円って言ってたのにいざ契約したら4200円引き落とされてるし、半年以上特に不具合もなく動いてたものがファームウェアバージョンアップした途端にエラー続出して陳情したら月額525円で新しいチューナーレンタルしてくれって・・・

もうね、いいです。とメールに向かって呟きました。
もうお宅との契約もフォーマットだよ、と。実習が終わったら、別のサービスに乗り換えますので、お宅にはこれ以上何も望みません。という思いを込めてメールは放置です。

ガッカリとか通り越してビックリな対応でした。