シスブラぶらり一人旅(1)

というワケで、FF2の1人プレイは本当に楽々クリアなのかを実況検分してみようかな、などと思ってるワケですが、それにあたってまずはFF2をプレイした事のない人のためにFF2とは一体どんなシステムなのかをご説明しておきたいと思います。

FF2は基本的に4人パーティのRPGです。弱っちい主人公達が4人で力をあわせて戦いながら成長し世界の巨悪に挑みます。


通常のRPGでは戦闘し経験値を貯めてレベルアップというのがセオリーですが、FF2には経験値やレベルというモノは存在しません。
戦闘中一定以上のダメージを受けると戦闘後にHPが上昇、同じく戦闘中に一定以上のMPを消費すると戦闘後にMPが増える。また、戦闘中に『たたかう』を選択する事で『ちから』が上昇、白魔法を使うと『せいしん』黒魔法を使うと『ちせい』、攻撃対象に選ばれる事で『回避率』魔法を受けると『魔法防御』、というように戦闘内容によって各パラメーターが上昇する。というシステムであります。

武器・防具はどんな種類の武器・防具も全員装備可能です。手に装備する物(武器と盾)と魔法には熟練度があり戦闘中の行動回数によって熟練度が上昇します。熟練度が高くなればなるほど命中率が上がります。魔法は戦闘中以外でも使用すると熟練度が上昇し熟練度が上がれば上がるほど威力を増しますが同時に消費MPも高くなります。

これがどういう事かと言うとつまり、数多のRPGのセオリーに乗っ取ってできるだけ少ないダメージと早いターンで戦闘終了を意識した戦い方ではキャラが全く育たないという事。しかも、キャラが一定まで成長して装備も充実してくると普通にやってるだけじゃなかなかステータスが上がらなくなってきます。

そこで用いられるのが仲間同士で攻撃しあったり魔法を掛け合ったりして無為に戦闘を長引かせるパーティアタックと呼ばれる手法です。

序盤はそれで楽にキャラを鍛えられますがパーティアタックを使っても全員をムキムキの勇者に育てるには恐ろしく時間と精神力を要します。戦闘を長引かせるにも限界がありますし終盤が近付けば近付くほど状況は苦しくなります。

そうした手段を講じてキャラをアホほど育てまくったからと言って楽にクリアできるワケではないのがFFであります。
せっかくアホほど鍛え上げたHPも腕力も熟練された武器や魔法の腕もモルボルグレートの追加攻撃の前ではまるで無力。全くの無意味。だったりするのだ。

そうした終盤の、筋力だけでは如何ともし難い部分をどうにかするのがFF2攻略の醍醐味でもある。のだ。


以上のようなシムテムを考慮して1人でプレイすると4人プレイとどう違ってくるのか、取り敢えず以下のような事が予測できる。

・キャラの強化に割く時間が大幅にダウン(攻撃するのもされるのも一人きりなので戦闘に多少時間が掛かるもののパラメーターは上がりやすくなり故意に戦闘を長引かせたりパーティアタックやバグ技を使う必要がなくなる。たぶん 笑)

・育成に金が掛からない。
(なにしろ1人しかいないので装備品や魔法に金を使わなくて済む。回復アイテムにはお金をかけなければならないもののたぶん中盤以降は宝箱からゲットした武器と防具のみで生きていけるのではないかと。無論宿代も激安)

・最強の装備品を独り占めできる
(特殊効果や耐性を意識して武器や防具を割り振ったり裏技使ってアイテムをゲットしたりする必要がない。何も考えなくていい。)


「敵を倒すだけが強さじゃないんだ・・・」みたいな名言が脳裏を駆け巡る終盤、今更だけどノドから手が出るほど欲しいよ嗚呼と思うのが『回避率』『魔法防御』『状態変化・魔法攻撃に耐性のある装備品』の3つ。最初から最後まで1人で戦えばその全てが手に入る、というのが1人プレイ楽勝クリアの根拠だったように思います。

そう言われると、そんなような気がしてきます。笑

しかし、1人でラスボス戦まで戦う事を考慮すると魔法型なら徹底的に魔法型・攻撃型なら徹底的に攻撃主体とどちらかに重点を置いて育てる方が無難かと思われる。二兎を追うもの一兎も得ず、と申しますように魔法・攻撃をバランス良く育てようと思うと結局どちらも中途半端な強さにしかならないと予想される。


これらの事を念頭に置いて、今回は

?攻撃主体(武器は剣のみ)場合によっては魔法も使用せざるを得ないが基本的に直接攻撃がメイン

?パーティアタックは仲間を殺す時のみとし、バグ技も使用しない。

この2点を大原則として1人プレイしてみようかと思います。エロい意味でなく。

またFF2はFC版・GBA版・PS版・WSC版・携帯アプリ版とありますが、それぞれが初期パラメーター・物価・ステータスの上がり方・敵の強さなど仕様が少しずつ異なります。今回はGBA版でプレイしたいと思います。(お布団で寝転がってできるので 笑)

GBA版は他のFF2と比べると設定が甘いです。例えば物価が安いとか戦闘で貰えるギルが若干多いとか、あとステータスが下がらない(力ばかり上げてると知性が下がって筋肉バカになったりする現象)し、ダメージを受けてHPが上がる以外でもある程度戦闘すると自動でHPが上がる仕組みになっているようです。HPの自動アップなんかはどうでもいいですが、アイテムが無限に持ててしかも戦闘中それを自由に使える現在形のFF式になっているのはかなり嬉しいですね。

では、シスブラぶらり一人旅をおでとトゥギャザーしようぜ。みたいなカンジでお送りしたいと思います。レッツ・ニューゲーム スタート!



というワケで、まずは名前を入力します。名前なんて正直デフォルトでも何でもいいんですが、おでですよ!というわかりやすさと自己顕示欲とか感情移入度を意識して『しすぶら』と名付けます。他の人達はどうせすぐに死んでもらうんだしヘタに名前とかつけても後味悪いだけなのでそのままにしておきます。

名前を決めたらオープニングが始まりますが面倒くさい(もう何回も見た)のですっ飛ばしていきなり追いついて来た黒騎士に全滅させられます。このオープニングイベントの黒騎士に勝つ方法もあると風の噂に聞いた事がありますが、黒騎士を倒してもやはり何故かヒルダに助けられて魔方陣の上に寝かされているらしいです。

まあ、今はそんな事はどうでもいいんですが、そんなこんなで黒騎士にヤラれて気がつくと反乱軍のアジトでヒルダとミンウに介抱されています。ですがこれはフリオニール視点なのでシスブラはそんな場面は理論上見ていないんですけれども取り敢えずガイと共にフリオニールと再会合流し、一人行方知れずの兄レオンハルトの身を案じつつヒルダに謁見します。

シスブラの日記 12月某日

帝国に村を焼かれ命からがら逃げ出した。途中、黒騎士においつかれてブチのめされた。死ぬかと思った。いや、普通に死んだ。
でも、たまたま通りかかったフィンの王女に助けられてどうにか生き返ったっぽい。気が付くと兄さんがいなくなっていた。兄さんの事も気になるけどそれよりもこちとら野人(ガイ)とセット扱いなのに何故かフリオニールだけが個室で特別待遇なのが気に入らない。

主人公になりたい。


ヒルダから『のばら』を覚えた後ミンウと話してフィンの町に行くように勧められたらいよいよ冒険が始まります。

彼らの冒険はまず、着ている物を脱ぐ事から初まります。そこから全てが始まります。上手い事そそのかしてフリオニールとガイの装備を剥ぎ取ります。シスブラも装備していた『ゆみ』と『ふく』を脱ぎフリオニールの装備品をそっくりそのままいただきまんこ。それから魔法屋でケアルを購入してシスブラに覚えさせました。これで準備は完了です。

いざ、フィンの町へ!

と、たぶんこんなカンジの3人組が今、世界の平和を取り戻すために旅立ちます。

そして、最初の戦闘でパーティアタックをかけて予定通りフリオニールとガイに死んでもらいます。できれば合意のうえで死んでもらいたいですがその辺は定かではありません。せっかくヒルダに救ってもらった命もものの5分で散りました。また、死んじゃいました。
屍となった二人を引きずりながらシスブラはフィンを目指してズンズン北上します。初期HPが20しかないので油断してると、って言うか運が悪いと全滅してしまう可能性も無きにしも非ずです。毒の追加効果を持つホーネットは特に要注意です。6匹ぐらいから先制攻撃を受けて5のダメージ、9のダメージ、5のダメージ、嗚呼もうダメ絶対死んだと思ったら4匹目がミス、おお奇跡だ助かったと思ったのも束の間ターン終了時に毒の効果1ダメージで全滅。とかね、どう気を付ければいいのかわかりません。とにかくフィンに辿り着くまではこまめにセーブします。


シスブラの日記 12月某日

結構歩いた。村っぽいのが見えてきた。たぶんガテアの村とかいうのに違いない。
反乱軍のアジトにいたジジイが「おまえさんたちの実力ではガテアの村まで辿り着くのが精一杯じゃろう」とか言っていやがった。
見たかジジイ、普通に辿り着いたぞジジイ。しかも、ひとりで。
でも、こんなショボい村にはどうせめぼしい物は何にもなさそうだしここは素通りとシャレ込みたい。早くフィンに行って人を見下したあのジジイに吠え面をかかせたい。目に物見せてやりたい。

それよりもコイツら超重い(特にガイ)

ケアルを駆使しつつフィン付近までやってくる頃には剣と盾の熟練度が既に3まで上がっております。HPの上昇は今ひとつですが早くも俄かに敵の攻撃があまり当たらなくなってきてるような気がします。回避率はまだ1-29%ですがゴブリンの攻撃なんか10回に1回もヒットしません。どうやらこのままフィンの町に突入しても大丈夫そうです。

フィンの町に入ると、不思議な現象が起こります。

死んだ(殺した)ハズのフリオニールが突然動き出して主役気取りで何やら話し出したありませんか。話したい事だけ話すとまた元の屍に戻りましたが更に奥に進み町外れのパブで瀕死のスコットを発見するとまた死体が動きだしスコットと普通に会話したりしてます。瀕死の人間が、死体と会話するなんてちょっと縁起が悪いような気がします。別にそのせいではないと思いますがフリオニール(死体)に『リング』を託すとスコットは天に召されました。

このリング(フィンに行って帰って来たんだぜ!という証)を持って一路アルテアへと戻ります。反乱軍のアジトでヒルダに謁見するとまた死体が蠢きます。

たぶん、こういう仕組みで動いているのだと思います。仲間の屍骸を連れて王女に謁見するシスブラくん、早くも大胆な大物ぶりが窺えます。

プレイはもう少し先まで進んでいますが本日はここで執筆の方がドロップアウト。プレイ1日→書く2日みたいなサイクルなので時間が掛かるし絵も雑です。